わたしたち学生は何のために学ぶのだろう……
「社会」のため? 「誰か」のため?
なんだかんだで「自分」のために、学びたいことがあるから学ぶのだ。

だけど、そんな個人的な学びでもどこかで誰かの役に立ったら「うれしい」。

「静岡時代」は静岡県下全域をカバーする学生メディアの制作運営を通し、
県内の大学生を学校と専門を超えて結び、
さらに世代を超え地域社会と接続する知の交通網をつくります。

大学生ひとりひとりの学びを最大化することが
共同体全体の利益を最大化することの証明を通して、
きょうも大学生が静岡県にいる「いいこと」を広げます。

 

雑誌『静岡時代』を中心に、静岡県の大学内で学校を超えて流通する出版物などメディア制作と、その配布インフラの整備を行います。静岡県の大学を中心とする「学びの社会の知の現在」を県内の学生間で共有し、静岡県内の届けられるべきなのになかなか届かない「地域情報」を大学生に届けます。なお、制作物の完成度を追求し、クオリティーだけで静岡県の大学社会のブランディングが可能なようにします。静岡県内の大学のなかにある、人文学、芸術、デザイン、社会学……あらゆる学問と知性を駆使して、静岡県の大学の名前のもとで「どこに出しても恥ずかしくない」メディアをつくりだし、わたしたち自身(静岡県の大学生であること)に誇りを持てるようにしたいのです。
なお、静岡時代のすべてのプロジェクトの運営は、主に静岡県の地域社会全体からの支援(賛助会員による会費と寄付、ノウハウの提供)によって行います。大学生の学びと活動とその価値を広く説明し、学びを中心とした静岡県の地域づくりに学生や大学だけでなく、可能な限り多くのひとが参加する機会をつくること(その方法を開発し実行する)が、わたしたち静岡時代の最大のミッションです。

 

メディア制作(1)を行うなかでつながりのできた大学生をネットワークにして結びます。=「静岡未来大學生ネットワーク」の設立。ネットワークメンバーは定期的に交流会を行ったりしながら信頼関係を構築し(詳細は「(9)静岡県カレッジサミット構想」で)、大学や学部学科を超えて静岡県の大学生が共同作業を行いやすい環境をつくります。同時に、成員の所属する大学・学部学科や研究室と協力し静岡県の大学生のシンクタンク「静岡未来ラボラトリー」を設立します。
同ネットワークを中心に県内大学生に静岡時代のメディア(関連インフラ含む)を開放することで大学生が自分の学びと活動の広報を行うプラットフォームを構築します。同ネットワークを通じて、大学での研究活動における統計や情報収集などを協力して行い合える仕組みなどを整備します。→(6)ネットワークのIT情報交換インフラ構築

 

メディア制作(1)を通して得た、企画制作・情報編集・文章執筆・図案制作などのノウハウを、静岡県内の学生が活用しやすいように技法化し、公開してゆきます。これは学生が自分の学びや活動をより効果的に周囲に説明し、広く世の中に出てゆく方法や手段を提供するものです。
なお、「静岡未来大學生ネットワーク」(2)のメンバーには同ノウハウのフレームワークやテキストのβ版を常時公開し、必要に応じて活用してもらうことで実践と時流をふまえた改良を行います。

 

「静岡未来大學生ネットワーク」(2)でのつながりを駆使し、県内大学生の意識調査などを簡便に行えるインフラを構築。学術・研究・公共の調査支援。大学生の等身大の情報のアーカイブにより、オフィシャルの県史とは異なるレイヤーでの「静岡県の大学生史」の編纂を行い、後世に遺して行きます。これは、静岡県の大学生の学びをストーリーとして県内外に紹介するとともに、静岡県の学生・若者とは何者で、どんな強みや癖を持ち、何に囚われているか、またそれはどのようなものによって構成・涵養されているかを理解し、どのようにすればその特性(欠点と思えるものも含めた)をより活かせるかを100年スパンで「考える」ための活動です。なお、雑誌『静岡時代』は、静岡県立図書館の永年収蔵資料に指定されています。

 

メディア制作を行うなかで静岡時代と県内大学生の活動に賛同・応援をしていただいた自治体や企業や個人、協力関係にある文化団体などの「社会人の支援者のつながり」をクラブ化し、ネットワークにして結びます。=「静岡時代パトロネージュ」の整備。
このクラブは、言い換えれば、静岡県の「かつて学生であった先輩方」のクラブです。広義で「後輩」である県内大学生の学びを応援したいひとびと同士の交流を円滑にします。
後輩の姿は「かつての自分」であり、後輩を応援することは誰にとっても常に楽しいものであるはずです。「静岡時代パトロネージュ」を、例えば近代における書生などを庇護した「旦那衆」のように大学生の学びを支援することを静岡県民の文化として定着させ、大学生を応援することを社会的なステータスにすることが可能な仕組みとして整備・ブランディングしてゆきます。

 

県内大学生のネットワーク「静岡未来大學生ネットワーク」(2)と、県内地域社会の社会人支援者ネットワーク(クラブ)「静岡時代パトロネージュ」(5)のそれぞれのネットワークにITと会報誌などによる情報交換インフラを整備。手軽にお互いの近況を知ることができたり、案内をし合ったりできるようにします。また、双方のネットワークを横断する情報交換のインフラも設営します。成員それぞれのプロフィールを常時確認し合えるように整備し、お互いの立場から成員個々人の学びや活動や事業の相互支援とマッチングを行えるようにします。=「静岡コネクト」プロジェクト

 

大学生のメディア制作(1)などの活動を行うなかで蓄積した情報編集や制作力、県内大学生への情報のデリバリー能力を活用し、県庁を中心に自治体とも連携し、若者世代による静岡県の地域社会の公共広報を軸にした社会参画プロジェクト『静岡未来プロジェクト』を実施。静岡県事業レビュー(静岡県版事業仕分け)における評価者の大学生枠の設営と参加、自治体運営への若者世代からの提言・フィードバックなども行います。
提言・フィードバックを実施するにあたっては、適切な対応ができるよう、「静岡未来ラボラトリー」をコアに、関係する大学生がそれぞれ所属する大学や研究室に協力を得ながら、県内最高学府の知性を総動員して学習プログラムや関係者のコミュニケーションのためのフレームワークを作成し、研修やワークショップを実施します。これは減少を続ける若者世代を社会のプレイヤーとして組み込み続け発言力を維持と大学の知の社会的有効性の証明のための活動です。同時に、若者世代の声を取り入れて運営される自治体のロールモデルを静岡県から誕生させることによって、全国~国際レベルでの静岡県のプレゼンスを向上させることを目指しています。

 

『静岡未来プロジェクト』の取り組み(7)に、「静岡未来大學生ネットワーク」(2)を中心に県内大学生の参加を促進します。大学生が大学の授業や研究で学ぶ専門知やサークル活動などで得た経験を、地域をフィールドに実践的に具体化することで、学生が自身の学びをより深め、それが結果的に社会貢献に確実に結実する仕組みを整備します。「静岡未来プロジェクト」のコアは(7)でも述べた通り広報機能です。学生の社会参画の準備~過程~その後まですべて『静岡時代』の諸メディアで公開・広報をします。これはそのまま「静岡県」自体の広報活動につながります。
なお、この際、学生の参加に際しては参加者名をかならずクレジットし、所属大学(学部学科研究室)や団体名も併記。学生にとって「静岡未来プロジェクト」という社会参加が、自身の社会的な「デビュー」のきっかけになり、同時に自身の所属する学校、団体、専攻する学術領域のPRにもなるようにします。なお、静岡時代はこのPRの効果を編集とマーケティングによって最大化します。

 

静岡県の大学生が学校を超えて交流する会を開催します= 「静岡県カレッジサミット」。これは静岡県公式ソーシャルメディア『静岡未来』のリアル版です(アイデア自体も『静岡未来』発のものです)。
県内大学の全学合同学園祭という位置づけで、初期段階では「静岡未来大學生ネットワーク」のメンバー交流会として小規模のものを定期開催し、徐々に同ネットワーク外の学生も巻き込み、最終的には県内大学を持ち回りで会場にした集まりに育てます。
学生個人間の交流を発端に、ボトムアップで大学の学校レベルの交流に結びつけ、静岡県の大学の知全体の交流と強化をめざします。この際、「静岡時代パトロネージュ」(5)を中心とした静岡県地域社会に対しても協力と参加を要請し、地域と大学が知り合う機会を「大学内」に構築し、地域の中の「知の広場」としての大学の役割を回復させます。

 

「静岡未来プロジェクト」(8)など、静岡時代のすべての活動の完成度と効果を向上させるために、(5)「静岡時代パトロネージュ」を中心に社会人のノウハウをプロジェクトに取り入れるしくみを整備します。県内企業・団体が地域の大学生の育成と支援を社会貢献行動として活用する窓口としても(CSR、CSVを行うためのフレームワークの開発)。

 

学生と地域社会の交流(8と9)のなかから、相互の信頼関係を涵養し、いわゆる「就職活動」とは違うかたちでの若者世代の仕事・雇用・社会的役割を創出する仕組みをつくります。
また、大学生と県内事業者が知り合うイベント「はたらくを知る大交流会」を開催します。
県内外の学生が卒業後に静岡県に定着しやすい環境の構築。高コストの大手就職サイトの寡占状況を打開し、中小規模でも優良な事業者と大学生が知り合う間口を広げます。

 

産官・学の共同作業の記録の収集を行い、ケーススタディやノウハウを蓄積(および改良)し、公開してゆきます。ケーススタディの蓄積については、「静岡未来大學生ネットワーク」周辺のつながりや、県庁など自治体とも連携し、静岡時代が関係していないものも含め収集を行い、広範囲のデータベース構築を目指します。また、ノウハウ公開に際しては分析と活用と評価のための教育プログラムを作成し、研修も行います。
一言で「社会貢献活動」と言っても産官・学で目的やスタンスがずいぶん違うわけですが、この違いによって中途でプロジェクトが頓挫してしまったり、最悪の場合、志を同じくしていながら関係者同士が対立してしてしまうようなケースも少なくありません。関係者間のミスマッチやすれ違いを極力回避し、産官・学連携での社会課題を解決する行動の成功例を増やし、静岡県の地域社会においては、社会課題の解決を目指すプロジェクトには学生が中心にいることを常態化するとともに、同様の活動のために地域社会の先行世代が学生の取り組みを物心両面で支援することが、自身と静岡県の地域全体のプレゼンス向上に寄与する重要な手段であることを文化として根付かせることを目指します。

 

学生個々人が、自分の知識や経験をもとにした授業・講座を行うためのフレームワークと仕組みを整備します。
どのような初学者であっても、大体の場合は実は自分よりもさらに経験の浅い初学者がいます。すこしでも知っている者がさらに初学者に、上級生から下級生、大学生から高校生、あるいは卒業生から現役生に、自分の知識や経験を誰かに教えることと、それに伴うコミュニケーションは学びをより深めるのために極めて有効なアプローチであり、自分の学びをシェアすることで、関係するすべての人々に利得をもたらします。
大学教育における専門的な学問は、多くの場合、狭義でのテクニックを身につけるというよりは、その学問を足場にして、目の前で起こっていることとは別のレベルの普遍的な視点や伏流する知恵を掴み、世の中を(学問に触れる以前の自分の見方とは)異なった仕方で見ることができるようになるための修練という意味合いが強いでしょう。静岡時代のプロジェクトは全般的に「学校を超えた交流」「キャンパスの外に出る」ことを推奨しているものが多いですが、学生がそれら経験のなかでどのような普遍的な知恵に気づけるかの可否は、普段の大学での専門的な学びに対する理解の深さと直結します。
静岡時代は、どのようにすれば、わたしたち静岡県の大学生がより知的になれるか。またその人数と効果を最大化し、ブレイク・スルーできるかを「学ぶと同時に教える」ことを通じて考え、実践します(そして、すべての課程を『静岡時代』のメディアのコンテンツにして行きます)。

 

以上(1~13)すべての活動を資源に、高校生や大学進学を控えたティーンエイジャーに向けて静岡県の大学の広報活動を行います。手段としては静岡県の大学生による高校生向けのメディア制作(高校生版『静岡時代』誌など)や、イベント、高校への出前授業(13も関係)など。オンライン・メディアを駆使して県外や海外の学生にも訴求してゆきます。
この活動は、進路選択を控えた高校生らに対して、県内大学生が(かつて同じ立場であった者として)進路の悩みの相談や学習支援などさまざまなアドバイスを行うものでもあります。
大学の学びとはなにか、静岡県の大学に進学することはどのような魅力があるのかを説明できるのは、わたしたち静岡県の大学生自身です。

 

活動のために調達した資金の一部を「静岡時代基金」としてストックし、静岡県内に進学する新入生への大学生発の奨学金や、県内大学生の研究などの活動、「静岡未来プロジェクト」などの静岡時代のプロジェクト発の学生ベンチャースタートアップ支援のために活用します=「静岡未来スカラシップ」。奨学金や補助金の選定は卒業を間近に控えた大学生が行い(オブザーバーの大学教員や地域社会の意見を参考に聞き入れつつ議論して決定)、発表は先述(9)の「静岡県カレッジサミット」で行います。選考過程はすべて公開します(応募者名や個人特定のおそれのある情報は公開しない)。また、支援を受けた学生のその後の活躍は静岡時代のメディアや会報誌などで継続報告します。※現在計画段階

 

静岡県の人口流出率は、2013年、全国ワースト3位を記録しました。また現在、少子高齢化、都市部への人口流出、グローバル化とネット教育時代の大学の国際競争のなかで、日本中から少しずつ大学が消えつつあります。
静岡時代は、静岡県の大学生のグラスルーツの活動から、静岡県の大学社会と大学生の魅力を広く世界中に発信し、魅力に共鳴した若者を静岡県に集め、静岡県への人口流入率を全国トップ水準に向上させることで、学生社会から地域の産業や経済を振興します。
大学を中心とした高等教育の学びの社会を守り、後輩に託して行く活動を通して、地域社会の世代間を結び、21世紀の共同体運営の成功モデルを静岡県で実現。同時にそのノウハウを他地域に輸出してゆくことで「静岡県モデル」を世界標準にし、わたしたちの大学社会と静岡県の国際的プレゼンスとブランド力を世界レベルにすることを目指します。